建設業界でも急速に進むデジタル化。その中心にあるのが、建設業許可や経営事項審査(経審)の電子申請システム「JCIP(Japan Construction Industry Profession)」です。
「最近、建設業の申請がオンラインになったと聞いたが、結局何が変わるのか?」 「マイナンバーカードを使えば簡単だと言うけれど、本当のところはどうなのか?」
そんな疑問をお持ちの経営者様へ。この記事を読んでいただくことで、以下のことが分かります。
◆こんなお悩み、ありませんか?
- 「JCIP」という言葉を耳にするが、そもそも自社に必要なのかどうかが分からない。
- 電子申請になれば、わざわざ行政書士に頼まなくても「自分一人」で安く済ませられるのでは?と思っている。
- GビズIDやマイナンバーカードの手続きが複雑そうで、触れるのが後回しになっている。
- 役所の窓口まで行く手間を減らしたいが、パソコン操作に自信がなく不備やミスが怖い。
◆この記事を読むと、こうなれます
- JCIPの全体像がスッキリ理解でき、導入すべきかどうかの判断基準が明確になります。
- 個人と法人で異なる「最新のオンライン申請手順」を知り、無駄な郵送や書類取得の手間を省けます。
- 「自分でやるリスク」と「プロに任せるメリット」を比較でき、経営者としてすべき判断ができるようになります。
- 電子化されたからこそ重要になる、許可取得の「確実性」と「スピード」の高め方が分かります。
JCIPとは? 建設業手続きの「オンライン窓口」
JCIPとは、これまで紙の書類を役所の窓口へ持参(または郵送)して行っていた建設業許可の申請や届出を、インターネット経由で行えるようにしたシステムです。
国土交通省が運営しており、主な特徴は以下の通りです。
- 24時間365日申請可能: 役所の開庁時間を気にせず、深夜や休日でもデータ送信が可能です。
- 書類削減とデータの再利用: 過去に申請した情報が蓄積されるため、次回の更新や変更届の際に、基本情報の入力を省略できます。
- 進捗状況の可視化: 申請した書類が現在「審査中」なのか「補正(修正)待ち」なのか、画面上でリアルタイムに確認できます。
JCIPを使うために必要な準備
かつては「印鑑証明書を郵送する」といったアナログな手順が必要でしたが、現在はデジタル化がさらに進んでいます。
1. GビズID(gBizIDプライム)の取得
JCIPへのログインには、このIDが「鍵」となります。
- 現在はオンライン申請が原則: 法人の代表者、もしくは個人事業主がマイナンバーカード(およびスマートフォン)を持っていれば、印鑑証明書の取得や郵送の手間なく、オンラインで申請が完結します。
- 発行までの期間: 最短即日〜数営業日程度と大幅に短縮されました。
※ただし、代表者本人のマイナンバーカードがない場合や、担当者に権限を委託する場合などは、依然として実印や印鑑証明書による郵送手続きが必要になります。
現時点では入会費や年会費も不要ですので、まだ取得されていない方は、この機会に取得されることをお勧めします。
JCIP以外にも様々な活用方法があります!
以下のnoteに、GビズIDの取得の流れや活用法について記事を書いておりますので、参考にしてください。

2. 添付書類の準備(電子データ化)
これまで紙で集めていた書類も、デジタルの形式で用意する必要があります。
- 納税証明書など: e-Tax等と連携し、電子官署証明書(電子データ)として取得すれば、スキャンせずそのままアップロード可能です。
- 登記簿謄本や確認資料: 依然として紙で発行される書類については、鮮明にスキャンしてPDF化する必要があります。また、工事経歴書や各種一覧表などは、システムに直接入力するか、指定のExcel形式で作成して取り込む作業が発生します。
電子化されたのに、なぜ行政書士が必要なのか?
システムが導入され、一見すると「誰でも簡単に申請できそう」に見えます。
しかし、多くの経営者様が誤解されているのですが、JCIPは「経営者が自分でやるためのツール」だけではありません。
「行政書士が代理申請を行うためのツール」としても設計されています。
そして、電子化によって「手続きの入り口」は広くなったものの、「審査の厳しさ」や「判断の難しさ」は一切変わっていないのです。
① 「入力できること」と「要件を満たすこと」は別
JCIPは項目を入力する箱を用意してくれますが、その項目が「建設業法の要件(経営管理責任者や専任技術者など)」を法的に満たしているかどうかを判定してくれるわけではありません。
誤った判断で入力し送信してしまえば、審査で撥ねられるだけでなく、虚偽申請を疑われるリスクさえあります。
② 添付書類の判断には専門知識が不可欠
「この実務経験を証明するには、どの発注書をスキャンすべきか?」「この決算書の修正は建設業簿記として適正か?」といった判断は、AIやシステムにはできません。
紙からデジタルに変わっても、「何を証拠として出すか」という戦略的な判断こそが許可取得の鍵となります。
③ 経営者様の「時間」を守るため
JCIPの操作に慣れるまでには相当な時間がかかります。操作マニュアルは数百ページに及び(約380ページ!)、不慣れな入力作業で丸一日を潰してしまう経営者様も少なくありません。
経営者様の本来の仕事は、現場を回し、案件を獲得することです。
複雑なシステム操作や法解釈に時間を溶かすのは、非常に大きな機会損失です。
まとめ
JCIPの導入によって、建設業許可の手続きは確かにスマートになりました。
しかし、その裏側にある建設業法の複雑さは変わりません。
「システムを触ってみたが、よくわからない」「準備だけで疲れてしまった」という方は、ぜひ一度、当事務所へご相談ください。 GビズID取得のサポートから、JCIPを通じた迅速な許可申請まで、トータルでサポートいたします。
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JCIPについての国交省のサイトはこちら↓
