建設業者が「産廃収集運搬許可」を武器に変えるべき4つの理由

以前のブログでは、産業廃棄物収集運搬業許可(産廃許可)の制度概要と取得要件についてお伝えしました。

しかし、建設業の経営者様が本当に知りたいのは「結局、その許可を取ることでいくら得をして、どう会社を守れるのか?」という点ではないでしょうか。

実のところ、産廃許可は単なる「法令遵守のためのライセンス」ではありません。これを持っているかいないかで、「受注できる仕事の幅」も「現場の利益率」も、そして「会社の寿命」までもが大きく変わります。

今回は、建設業者が産廃許可を取得することで得られるメリットについて、建設業の経営者目線で掘り下げて解説します。

目次

「選ばれる業者」になるための強力な武器

建設現場の主役は、今や「工事ができる人」だけではありません。「工事から後片付けまで、法に則ってスマートに完結できる業者」です。

元請業者の「不安」を取り除く

元請業者にとって、最も避けたいのは現場での不祥事です。下請業者が許可なく廃棄物を運び出し、万が一事故や不適切な処理が発覚した場合、元請業者も「排出事業者」としての連帯責任を問われ、指名停止や社会的信用の失墜を招きます。

ここで、「うちは産廃許可を持っており、マニフェスト運用も熟知しています」ということであれば、元請業者は安心して仕事を任せることができます。「許可がある」という事実は、営業トーク以上に説得力のある保証書のようなものと言えます。

入札や新規取引の「足切り」を突破する

近年、大手ゼネコンや公共工事の二次・三次下請に入る条件として、産廃許可の保有が「必須条件」となっているケースが増加しています。
技術力があっても、許可がないというだけで土俵にすら上がれない。そんな機会損失を未然に防ぎ、受注のチャンスを最大化させることができます。

現場の「粗利」を最大化するコスト戦略

産廃許可の取得は、一見すると維持費や申請費がかかるように見えますが、長期的には「現場の利益率」を向上させる投資になります。

外注費の削減と自社リソースの有効活用

これまで、廃材の運搬を外部の運搬業者に委託していた場合、当然ながら運搬コスト(車両費+人件費+利益)が外注費として流出していました。 もし自社で許可を持っていれば、現場帰りの空いたトラックを活用して自社で搬出できます。外注に出していた運搬費を社内に留めることができるため、現場ごとの粗利益が確実に数パーセント底上げされます。

「小規模現場」での機動力

リフォームや修繕工事などの小規模現場では、わざわざ運搬業者を呼ぶとコストが見合わないことがあります。自社でサッと積んで帰ることができれば、見積価格を抑えつつ利益を確保できるため、相見積もりでもかなり有利になります。

「建設業許可」を守るための防衛策

多くの経営者が「うちは大丈夫だろう」と考えているのが、無許可運搬によるリスクです。しかし、このリスクは一度顕在化すれば、会社を倒産に追い込むほど非常に大きいリスクとなります。

「無許可運搬」は一発退場のリスク

下請業者が元請の廃棄物を運ぶには、たとえ軽トラ1杯分であっても許可が必要です。「これくらい」という甘い認識が、警察の検問や近隣からの通報で露呈した瞬間、厳しい罰則が下ります。

ここで最も恐ろしいのは、廃棄物処理法違反で処罰(罰金刑以上)を受けると、セットで持っている「建設業許可」まで取り消される(欠格要件に該当する)という点です。

建設業許可を失えば、5年間は再取得できません。これは建設会社にとって「死刑宣告」に等しいものです。産廃許可を持つことは、大切な本業(建設業許可)を守るための防衛策となります。

組織の「格」を上げ、人材採用にも貢献する

「うちはちゃんとした会社だ」と口で言うのは簡単ですが、それを証明するのは客観的な許可証の数です。

スタッフの意識とプライド

産廃許可を取得し、正しく運用している会社で働くスタッフは、自然と環境意識や法令遵守意識が高まります。現場をきれいに保ち、ルールを守る姿勢は、施主様や近隣住民の方々の目にも「信頼できる業者」として映ります。こうした姿勢が、次の紹介案件やリピート発注を生むのです。

採用活動における信頼性

現在、建設業界は深刻な人手不足です。若い求職者やその家族は、会社の「誠実さ」を厳しくチェックしています。法規制をクリアし、健全に運営されている会社であることを示す産廃許可は、採用面においても「安心して働ける会社」の証拠となります。

行政書士に依頼する「真のメリット」とは?

ここまでお読みいただき、「よし、許可を取ろう」と思われた経営者様。次に考えるべきは「誰がやるか」です。

自社で書類を作れば、確かに目先の経費は浮くかもしれません。しかし、皆様の時給を考えてみてください。

  • 複雑な手引きを読み込む時間(数百ページ)
  • 慣れない書類作成に頭を悩ませる時間
  • 平日に何度も役所の窓口へ足を運ぶ時間

これらの時間を「本業の営業」や「現場監督」、そして「経営」に充てた方が、会社にとっての利益は遥かに大きいはずです。

行政書士に依頼するメリットは、「時間」と「確実性」を買うことにあります。

最後に

産業廃棄物収集運搬業の扱いは、今後ますます厳しくなる一方です。数年後には「持っていて当たり前、持っていなければ仕事にならない」という時代が確実に来ます。

その時になって慌てて申請するのか、今、先んじて取得して信頼を積み上げていくのか。その選択が、5年後、10年後に大きく影響してきます。

「うちの車両でも大丈夫か?」「費用感を知りたい」といったご相談だけでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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